(3)渓秋の暑寒別岳より暑中御見舞い


道北・暑寒別岳山系・E渓より

暑中御見舞い申しあげます。

2003年盛夏
本流に注ぐ枝沢の滝を背景に


 田園地帯が暑寒別山系の裾野に掛かる処にこの渓川のダム湖がある。

 ここから暑寒別岳山頂まで20km。その中間点に名瀑:三段の滝が有り此の渓の魚止めだ。林道途中の急峻な沢を 200m降りて本流に立つ。


 時間は丁度午前 7時、三段の滝を目指して 6.0kmの遡行の開始。

 本日の合い言葉は尺物(30.0cm)以下はリリ−ス。

雪渓の残る暑寒別岳 1,491mを遠望す
断崖と大石の蛇行する渓で大物と格闘する
第一投に来た黄金に輝く魚体 33.0cm
釣兄・Tさんの顔もほころぶ 38.0cm
中間地点の巨岩帯のトロ場・大物は出ず
中間地点の巨岩帯の大場所で大物を取り込む

 やや減水のためか腐った水苔に滑って足を取られ遡行に時間が掛かる雪渓から融けけ出す渓水は未だ冷たく水温 11℃、今日のイワナは荒喰いだ。

 獲物は荷物にならないように、また鮮度を保つために水中に埋めて更に遡上す

 午前中二度目の腹裂き釣果 38.0cm〜33.0cm


 午後は林道終点からの入渓跡が多く、魚影はやや薄いようだ。

 それでも、本日一番の大物が小さな溜まりから出た。気の抜けない渓だ。

 大物だちょっとポ−ズを付けて 42.0cm
 まるで蛇を釣り上げたみたいでキモイ


 山釣り作家の植野稔氏によると、暑寒別岳で遭難し二昼夜さまよった友人の話として、滝上の沢で大イワナの群遊をに出会ったとか後日、植野氏が滝上を隈無く探索したけれど、小イワナを一匹確認したのみであったとか。その報告を聞いて彼の友人は幻でなく、大イワナに出会ったと信じているとのこと.....植野稔著「渓流巡礼三十三ヶ所」より

何時の日か、滝上の大イワナに出会って見たいものだ。

 三段の滝が近づく荒場・微かに二段目を望む
 ルァ−にヒットの大イワナ 36,0cm
 水中撮影も暴れるイワナの動きを追えず

大滝壺は瀑風と逆巻く水流で餌釣りでは太刀打ち出来ない。
今回はルァ−で滝壺の主に挑戦。
 主の弟か 36.0cm

 遡行開始から 8時間・午後 3時納竿

 午後の釣果 42.0cm〜33.0cm

名瀑:三段の滝・ く の字の三つ折れで滝壺の下で無いと全望出来ない。

此の渓は 7月上旬の一時のみしかダム湖よりの遡上大イワナに出会えない。

今回は数年に一度の遡上チャンスに巡り会えたようだ。

渓の恵みに感謝しつつ 2時間の下降の開始だ。




少しは涼しさを感じて戴けたでしょうか。


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